私たちはアルバイトや社員として、お金を手に入れるために週の半分以上の時間を仕事に費やしています。
お客さんのクレームに真摯な対応を求められて、先輩の言う事に振り回されて、ひたすら目の前の仕事をこなしていく。
同じ仕事を繰り返す毎日で心が擦り切れてくると「なんで働かなきゃいけないの?」と考えてしまいます。
私も答えが見つからないまま悩み続けて気がつけば10年間が経っていました。
そしてついに1つの答えにたどり着きました!
「なんで働かなきゃいけないのか分からない」というあなたのお役に立ててくださると嬉しいです。
なんで働かなきゃいけないの?
周りの人に「なんで働かなきゃいけないの?」と聞くと、返ってくる答えは大抵この2つです。
・お金を稼ぐため
・生活のため
たしかにそのとおりです。そのとおりなんですが・・・
なんだか納得できなかったんです。
納得できない理由は、私が仕事柄、よく定年退職後の方から相談を受けているからでした。
働く理由が本当にお金や生活のためなら、年金生活を送って働く必要がない方は余暇を楽しみまくるはずです。
でも、実際は違いました。
最初は旅行に行ったり夫婦でゆっくり過ごしたりと自分の時間を満喫するのですが、3ヶ月も経つと、なんだか困った顔で相談に来るんです。
元気なおじいちゃんだったので、地域のボランティア活動を紹介しました。
「う~ん、できるかなぁ?」と不安そうな顔をしていましたが、数カ月後、そのおじいちゃんが挨拶にきました。
「今、子供の登下校のボランティアをやっててね!いやぁ、忙しいよ〜〜」
定年退職後の旅行の話を楽しそうにしてくれた時と、子供に朝おはよう!と言ってもらって嬉しいと話す時の顔は同じくらい楽しそうでした。
しかも、同じような相談はこのおじいちゃんだけじゃなくて、たくさん受けているんです!
もちろんボランティアを始めずに自分の趣味に走るおじいちゃんも居ますが、その趣味の中でも、グループのリーダーを引き受けたり会計を引き受けたり…
お金は1円も稼げないのに、”仕事”をしている時が一番活き活きしていました。
実は今まで、私も「お金がないと生活できないから仕事をしてるんだ」と思っていました。
でもおじいちゃん達の姿を見ているうちに、「もしかして働く意味は他にあるんじゃないか?」と思い始めました。
10年間悩んでたどり着いた1つの答え
大学生の時から「なんで働かなきゃいけないの?」と悩み続けていた私が、元気なおじいちゃんを見るうちにようやく1つの答えを見つけました。
それは「人のために行動することに価値を感じるから」です。
数多くいる生物の中で、唯一人間だけが誰かのための行動に価値を感じるのだというお話があります。
子供と仲良くなれたと喜んでいたおじいちゃんも、子供のために働いていたから、あれだけ生き生きしていたのですね!
しかもこれは定年退職したおじいちゃんだけの話じゃないんです。
私が参加していた保護猫シェルターのボランティアでも、同じ姿を見たことがあります。
ボランティアは20代と30代の女性の方が多く、「可愛い猫のためだから(^^)」と、就業後や休日に里親募集のチラシを作成したりお世話をしたり…
みんな生き生きと楽しそうに仕事をしていました。
これこそ「なんで働かなくちゃいけないの?」の疑問への答えだと思います。
でも、今思えば、これは私が会社収入+ブログ収入が入り始めてお金の余裕があった時期だからたどり着けた答えだったのでしょう。
働く理由にはステージがある
もしも、毎日アルバイトを詰め込んでいた大学生時代に同じ経験をしていたら、私にとって働く理由は結局「お金を稼ぐため」のままでした。
大学生時代は働いてても何一つ楽しくありませんでした…
「どうせ同じ時給なら手抜きしたほうがいい。」なんて思う不届きものでした(^^;)
今思えば、あの時は働くことに何1つ充実感なんて感じていませんでした。
とりあえず決められた時間に出勤して、目の前の仕事をこなしていれば給料がもらえたんです。
それは社会人になってからもしばらくは同じで、「週5日も拘束されてるのに、なんでこんな給料安いんだろう」と思って不満たらたらでした。
週5日も働いているはずなのに趣味のダイビングを思いっきり楽しめない日々・・・
本当に今思えばですが、ブログ起業をして、定時に帰っても月10万円以上を稼げるようになって初めて、相談に来るおじいちゃんを見て
「働かなくても生活できるのに何言ってるの?」
から
「働かなくてもいいのに仕事をして活き活きしてるのはなんでだろう?」
と考えられるようになりました。
きっと、働く意味にはステージがあります。
第1ステージはお金の安心。
第1ステージをクリアすると、第2ステージの「働く本当の意味」が見えてきます。
私も、十分なお金があって心に余裕が生まれた時に「誰かのために働くことに価値を感じる」ことを実感することが出来ました。
しかも第2ステージの”働く理由”に到達すると、より素敵な自分になることが出来るんです!
今までより素敵な自分に出会えた
今まで、私は仕事のときの自分が大嫌いでした。
仕事はお金を稼ぐものだと思っていたので、
「どうやって早く終わらせるか?どうやって稼ごうか?」
という表面のことばかりを考えていました。
でも、そうやってやる仕事って、心底つまらないんですよね。
つまらない仕事をやっていると、だんだん何のために働いているのか分からなくなっていきます。
でも、目の前のお客さんにとって最善のサービスは何か?と、じっくりとお客さんの話を聞いて、提案していけるようになる。
そして「ありがとう」と言って、活き活きとその後の話をしてくれると、
今まで感じたことがないような充実感を感じられるのです。
楽しんで仕事をして、休日も趣味を謳歌していろいろな人や生き物に出会う。
自分も相手も幸せになれる働き方。
これこそ、私が入社当時に憧れていた姿でした。
ぜひ、第1ステージをクリアして、自分も相手も幸せになれる働き方を実感してほしいと思います。